- 借金を抱えている人
- 借金返済を諦めている人
- 任意整理の仕方が良く分からない人
借金はどんどん雪だるま式に膨れていき、いつの間にか返済不能に陥ってしまいます。
そこで返済する方法で思い付くのが債務整理ですが、いろいろと難しいイメージがありなかなか一歩を踏み出せないのではないでしょうか?
過去の私も「債務整理?任意整理?」といった感じで、それどころか本当に借金が楽に返済できるのか不安でした。
そこで当記事では任意整理がどういうものなのかを解説していくので、本気で借金を返済したい人は最後までご覧ください。
当記事を読めば、最終的には任意整理をする決意が固まります。
この記事の流れ
- 任意整理とは債務整理の種類
- 任意整理のメリット
- 任意整理のデメリット
- 任意整理をする際に気を付ける事
- 任意整理の費用
- 任意整理後の返済方法
- 弁護士と司法書士どちらに依頼した方が良い?
- 任意整理を依頼する場合は近くの法律事務所へ
- 任意整理についてのまとめ
目次
任意整理とは債務整理の種類
任意整理は債務整理の一つの方法で、他には民事再生、自己破産があります。
これらすべてをまとめて債務整理といいます。
任意整理は債権者との交渉のみなので裁判所が関わる事がなく、一番スピーディーに開始することができます。
なので100~300万円位の借金でしたら、任意整理の手続きをするのが一般的です。

任意整理は弁護士か司法書士に依頼する
弁護士あるいは司法書士に依頼したらあなたの代理人となるので、あなたの代わりに債権者との交渉をしてくれます。
そして「弁護士・司法書士」が債権者に介入した事を伝えた途端に、債権者は依頼者に接触することができなくなるので気が楽になります。
任意整理の3つのメリット
任意整理には3つメリットがあります。
- 利息カット
- 過払い金がかえってくる可能性がある
- 毎月の支払額や支払い開始月を自分で決められる
将来の利息がカット
例・借金300万円で元金の毎月返済額が3万円の場合
例えば、借金が300万円に対し年利15%の利息がかかっていたとすると、年間の利息は45万円(月々3万7500円)もかかる事になります。
しかし任意整理すると利息が0円になり元金のみを返済する事になるので、300万円だけを分割で支払う事になります。
毎月の利息 | 年間利息 | 毎月支払額 | |
---|---|---|---|
任意整理(前) | 37,500円 | 450,000円 | 30,000円+37,500円=67,500円(利息+元金) |
任意整理(後) | 0円 | 0円 | 30,000円(元金のみ) |
上の表だと、任意整理する前は毎月70,000円近く支払っているのに対し、任意整理後の支払いは元金の30,000円のみとなっています。


過払い金がかえってくる可能性がある
過払い金とは、払い過ぎた利息の事です。
払い過ぎた利息は元金に充てられて相殺するのが基本です。なかには、よっぽど払い過ぎたのか借金が0になるどころか逆にお金がもらえたという人もいます。
しかし現在では過払い金が発生しないように法整備されたので、過払い金がある可能性は低いです。
ちなみに2010年6月18日以前から借金している人は過払い金がある可能性が高いです。

【過払い金と利息制限法】払い過ぎた利息が返還される仕組みを解説
毎月の支払額・支払開始月を自分で決められる
代理人(弁護士や司法書士)から毎月の支払額と支払開始月の要望を聞いてくる場合があります。
その際は、あなたが希望する毎月の返済額と返済開始月を伝えましょう。
もしも聞かれてわからなかったら、依頼した弁護士と司法書士に相談して一緒に決めるのもアリです。
任意整理のデメリット
任意整理には下記のようなデメリットがあります。
- ブラックリストに載る
- クレジットカードが使えなくなる
ブラックリストに載る
俗にいうブラックリストとは個人信用情報機関の事を言い、消費者金融や銀行はこの個人信用情報機関を利用して申し込み者に対して審査をしています。
なので個人信用情報機関に事故情報が載ってしまうと、クレジットカードやローンの利用ができなくなります。
詳細は後日記事にします。
クレジットカードが使えなくなる
当たり前と言えば当たり前ですね。
任意整理をすると当然、クレカは使えなくなります。
また、新車買う時などのローンも組めなくなるので注意です。
任意整理をする際に気を付ける事
特に銀行系の借金を任意整理する時に気を付ける事です。
- 銀行口座の中身をすべて引き出す
- メインバンクの場合は今後の事も考慮する
以上の2点です。
銀行口座の中身をすべて引き出す
銀行からの借金を任意整理する場合は、必ず口座から残金を引き出しておきましょう。
銀行での借金を任意整理をすると、口座が一時凍結され残ったお金が借金に充てられてしまい口座の中身が0になります。
なので口座から全額引き出しておきましょう。
メインバンクの場合は今後の事も考慮する
メインバンクにしている銀行で任意整理する際は、今後はメインとして使いづらくなります。
例えば、家のローンを組む場合などは審査が厳しくなっていると思って良いでしょう。
ブラックリストには5年程で事故情報が消えますが、実際に任意整理をした銀行や消費者金融では独自のブラックリストがあるので永遠に事故情報が消えない恐れがあります。
なのでメインバンクの任意整理をする際にはよく考えてからにしましょう。
任意整理の費用【事務所によって違う】
任意整理はこれまでお伝えしたように、弁護士か司法書士に依頼します。
そして、費用に関しては弁護士や司法書士によっては色々あり、1社あたり3万円~5万円で請け負ってくれます。

依頼料は分割払いができる
私の場合みたいに数社から借金をしていると、その分の依頼料が掛かります。(私の場合は6社分)
1件3万円としても18万円もかかるので一括では厳しいですよね。
なので分割払いを適用してくれました。
任意整理後の返済方法
返済額が決定したら毎月の返済が開始されますが、主に銀行振込で払う事になっています。
なので毎回銀行に行って振り込むのが面倒なので、ネットバンキングを活用する事になりますね。
ネットならスマホから振り込みができるので、とても楽です。
弁護士と司法書士どちらに依頼した方が良い?
しかし1社につき140万円を超える借金なら弁護士に依頼。
理由は、司法書士の方が弁護士と比べると安く依頼できるからです。
弁護士の場合だと相談料がかかる所が多い反面、司法書士の場合だとほとんどが相談無料となっています。また、着手金も弁護士よりも司法書士の方が安いイメージです。

もちろん相談無料、さらに成功報酬払いも無しでした。
1社につき140万円を超えると司法書士では依頼できない
なぜかと言うと、法律で決まっているからです。
司法書士が140万円を超える業務を担当すると、弁護士法違反で刑事処罰の対処になってしまいます。
なので、弁護士に依頼するしかないのです。弁護士法第72条
任意整理を依頼する場合は近くの法律事務所へ
よくネットやテレビのCMにでてる法律事務所に依頼するのも良いですが、私的にはまずは、近所の個人もしくは少人数で経営されている法律事務所を探した方がオススメです。
なぜならば、近所だと直接顔を合わせて相談できて親身になってくれるからです。また、大きな事務所よりも小さな事務所の方が費用が安いイメージがあるというのも理由です。
なので、近所にある少人数の司法書士事務所や弁護士事務所に依頼するのがオススメなんです。

有名な法律事務所をディスっているわけではありませんよ(笑
法律事務所の探し方
司法書士の場合だと「日本司法書士会連合会」というサイトからご近所の事務所を検索することができます。
探し方は以下の記事で説明しています。
また、弁護士に依頼したい場合は直接「日弁連」のサイトで探すのも良いですが、それよりもあなたが住んでいる市役所に相談して弁護士を紹介してもらう方がスムーズです。
市役所には消費生活センターというのがあり多重債務者に対しての相談ができるので、気軽に行く事ができます。
任意整理についてのまとめ
任意整理とは債務整理の一種で、弁護士か司法書士に依頼します。
任意整理を依頼して債権者と和解成立すると、今後の利息は全カットされて元金だけ最大5年間を目安に返済して行きます。
任意整理のメリットは利息カット以外にもあり、任意整理を依頼してから返済開始までの数カ月間は返済が停止されるので、その間に生活水準を元に戻す期間が得られます。
しかし任意整理にはデメリットもあり、ブラックリストに載りクレジットカードが使えなくなります。
最後に
任意整理は返済金すべてが元金に充てられるので、返済意欲が凄く高くなり気持ちが凄く楽になります。
なので借金をしているあなたは、さっさと任意整理をして借金をチャラにして明るい未来に向けて歩き出しませんか?
